トラブル解決法

アレルギー検査・有用性

かゆみがアレルギーからきているのであれば、アトピーか食物アレルギーかあるいは両方か?といことになります。これらは症状の出方にもよります。

アトピーでは脇の下や指の間などに皮膚炎が起きやすいといわれ、食物アレルギーでは目・口・肛門の周り、背中などに出やすい傾向があります。また食物アレルギーでは原因食物を食べた食後の嘔吐や排便の回数の増加などがみられることがあります。

これらを判断できるものにIgE(免疫抗体の一種)検査リンパ球反応検査があります。

IgE検査で環境アレルゲンであるハウスダストマイト(ダニ)、花粉、カビなどが基準値を超えた場合アトピーとする考え方があります。また、IgE検査でなんらかの食物、たとえば卵に反応していれば、卵アレルギーがあるとも言えます。

食物アレルギーにはIgEが反応していないタイプのものも多くあると言われていて、それらに関してはリンパ球反応検査で分かる場合もあります。環境アレルゲンに対しては飛散する時期に季節性がありますが、食物アレルギーは口に入れば症状がでますので一年を通して発症します。症状のでる時期も参考になるでしょう。
それぞれの検査は費用が2万位かかりますから一概にやればいいというわけにはいかないでしょうが、時期を選んで適切に行えば治療の有力な参考になりそうです。

たとえばスギの花粉に反応しているのであれば、飛散時期の2月~5月ですのでその時期外に出ないようにするとか外から帰ってきたら被毛をお湯で洗うとか、飛散時期の1か月前、1月ころから抗ヒスタミン剤を投与するとかすることで発症を最小限度に抑えることができそうです。発症してからはステロイド剤や免疫抑制剤などを使用しないと症状はよくなりません。これらの薬の副作用や値段を考えると検査をして適切な予防をしたほうがよさそうです。

食物アレルギーが分かれば、その原因となるたんぱく質を含まない食餌をとればいいということになります。

もちろん症状が慢性化している子や複雑に重なっていて単純に分からないケースは多いでしょう。しかし、ひとつひとつ紐解いていけば時間はかかるかもしれませんがずっと悩んでいる「痒み」に答えがでることでしょう。

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さいたま市 アレイ動物病院
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