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健康診断のポイント 5

ワンちゃん猫ちゃんでは10歳すぎたら内分泌、とくに甲状腺ホルモン検査や心臓・肺・肝臓・腎臓などに焦点を当てた検査をする必要がありそうです。甲状腺ホルモンは血液検査の項目を増やせばいいだけですので、ワンちゃんではフィラリアの検査と同時にすることができます。シーズンになると結果がでるまでに時間がかかりますからシーズン前の2.3月に検査をすることをお勧めします。

また、腫瘍に関しても注意が必要ですが、体表にないと見つけにくいでしょう

ネコちゃんは病院に連れてくることがストレスになる子もいるでしょうから、追加ワクチンの時期に一緒に検査するのがよいと思います。ワンちゃんもネコちゃんも避妊去勢手術乳腺腫瘍生殖器の疾患を防ぐことができる場合が多いです。避妊・去勢手術をしていない子は乳腺、子宮、卵巣、精巣、前立腺などを含めて検査してもらいましょう。
心臓・肺はスクリーニング的には問診、聴診、胸部レントゲンで検査できますので、比較的時間がかかりません。
ウサギさんに関しては食餌管理が重要です。食餌は途中から変更することが非常に難しいので小さいころから気をつける必要があります。ラビットフードは1歳を過ぎたら控え目にしてチモシーをたくさんあげましょう。おやつはやらないことにこしたことはないかとおもいますが、現在は牧草を主成分にしたおやつもでているので、そのような繊維がたっぷり入った物にしましょう。野菜や果物も1週間に数回少量であれば与えても問題ないと思います。
ウサギの病気はなってしまうと治らないものが多いので、とにかく予防が必要です。乳腺腫瘍、子宮・卵巣の病気、睾丸の腫瘍は若いころの避妊去勢手術で予防ができます。また、歯や消化器疾患は若いころからの適正な食餌管理で予防できる場合が多いでしょう。6-7歳過ぎたら生活習慣も含めて健康診断してもらいましょう。避妊去勢手術をしていない子ではワンちゃんネコちゃん同様にそれらの臓器についても詳しく診てもらいましょう。
動物も人と同じように食餌や様々な病気の予防方法がわかってきて長生きしてくれるようになりました。それに伴って腫瘍性疾患や生活習慣病も増えてきています。定期的な健診によって長く、健康に過ごせるよう飼い主さんが気をつけてあげましょう