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マイクロチップ


人は迷子になったらなんとか手がかりを探して家に帰ることができますし、探すほうと探される側の情報を言葉や名札で一致させることが可能です。

しかし、動物はそれができません。特徴は品種ごとで似ていますし、MIXだと余計難しいでしょう。また、運よく保護してもらっても、その情報が探す方にどのように知らされるかわかりません。

日本ではまだあまり普及していませんが、欧米ではマイクロチップを埋め込むことが義務づけられている国もあります。飼い主さんの情報をリーダーがあればその動物から引き出すことができるのです。
もちろん、一般の人にはその情報が知れないようになっています。日本ではマイクロチップを皮膚の下に埋め込んで団体に登録すれば、動物病院や動物を収容する施設の獣医師がマイクロチップの情報を引き出せるようになっています
万が一、事故や盗難にあった際も元の飼い主のところに戻ってくる可能性も高くなります。埋め込む位置も決められているので、リーダーをあてれば登録番号がわかります。最近では地震などの被災地に置いてこざるを得なくなった動物を元の飼い主に戻す手がかりとしても利用されています。
まだ、普及していない理由としては、飼い主さんもその存在を知らないことや埋め込みの際に動物に苦痛を与えるのではないかといった不安、あるいは異物を埋め込むことへの嫌悪感などがあるせいでしょう。
うちの病院では、埋め込みに太い注射針を使うタイプの物を使用しています。これだと、局所麻酔の注射を何回もするより1回の痛みに耐えてもらえればいいので、たいていの子が問題なく埋め込みをすることができます。時間は注射時間だけですので数秒です。注射後の痛みはすぐに消えます。化膿するなどのトラブルもほとんどありません。痛みも普通の注射とほぼ同じです(細ーい針よりは多少痛みは強いですが 
また、歯石除去や避妊・去勢手術時に同時にすれば痛みの問題もなくなります。
私自身はマイクロチップが普及してくれることで、不幸な動物が減ってくれるのではないかと期待しています。費用は病院によってことなりますが当院では5000円位です。
疑問があれば遠慮なくお尋ねください。
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アレイ動物病院(さいたま市 動物病院) 鉄道博物館そば、ペットの預かりも