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猫の発作

JUGEMテーマ:にゃんこ

猫の発作というと喘息発作、神経発作があげられるでしょうか
喘息については以前お話したことがあると思います。舌を出し、頸をのばして咳をする、または重症になると呼吸困難になったり失神したりすることがあります。
環境中のアレルゲンが原因となっているようですがはっきりとしたことはわからないケースがほとんどです。
咳が時々でているようなら、他の心臓や呼吸器の病気がないかどうか病院で診察してもらったほうがいいでしょう。気管支の病変が重度になると失神や呼吸困難でコントロールすることが難しくなる例もあります
治療はステロイドや気管支拡張剤の投薬が中心になります。ネブライザーで薬を吸入させることもあります。
もうひとつはてんかんのような神経発作です。てんかんは脳に傷などがなくても神経が興奮しておこる全身のけいれんをいいますが、猫では脳の炎症や傷が原因となって起こすようになる例が多いようです。
幼猫に起こるものとしては猫伝染性腹膜炎ウイルス感染や猫白血病ウイルス感染、トキソプラズマ感染による脳の炎症や外傷によるものが考えられます。感染によるものだと治療は効を奏さないケースも残念ながらあります。
ある程度年をとってから起こるものとしては腫瘍や外傷、老齢性神経障害(脳梗塞、神経の変性など)が考えられます。
腫瘍や広範囲な脳の損傷はCTやMRIで明らかになることがあります。それらで明らかな障害が認められない場合はてんかん発作の可能性があります。
動物ではCT・MRI検査をするにも全身麻酔が必要になりますので、どちらのほうがメリットがあるのか獣医師とよく相談しましょう。
どのような神経発作にしても頻繁におこるようであれば抗てんかん薬の投与が必要になります。神経発作は激しいため、見ている飼い主さんにもストレスが大きいでしょう。発作の原因にもよりますが、猫ちゃんの場合、コントロールしていくのは難しいケースが多いです