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皮膚病

JUGEMテーマ:わんこ

セミナーにでると皮膚病は皮膚に限った病気でないことを改めて感じます。身体に起きてる何らかの異常が皮膚にサインとして出ているだけなのです。

 どんな病気もそうでしょうが、日にちがたつにつれ当初出ていた症状がかくされ病態が複雑になります。
もの言えない子たちの話ですから紐を解いて元疾患にたどりつくのは不可能に近いことです。
 しかし、痒いところを放置しておくと舐め壊してしまったり、細菌感染をおこしてさらに痛痒くなってくる。毛は抜けて黒ずんでくる、と見た目もかわいそうな状態になります。
 治るのに時間がかかるものや完全には治らないものも多くありますが、1本1本絡まった糸をほどいて最終的にはもとの状態に戻すことを目標に皮膚科の診察を行っていきたいと思っています。
 飼い主さんの早く何とかしてあげたいと焦る気持ちも十分わかっていますが、いちど間違うと迷宮に入ってしまいがちな病気ですから慎重にていねいに治療を進めていきたいと思っています。
 投薬、シャンプーなど飼い主さんの協力が必要な場面もいっぱいあります。ぜひご理解いただき一緒に頑張りましょう。