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去勢手術(犬編)

今回は犬のanimal_dog_puti01_a_01 去勢手術です。
よくオーナーさんに聞くのは、”自然に任せたい”とか”可哀そう”という言葉です。
でも、メリットがたくさんあるので今一度お考えください。
animal_dog_puti01_a_02犬では、”病気を防ぐ”というのが一番の理由ではないでしょうか?
去勢手術(つまり睾丸を摘出する)をしたことによって防げる病気としては、前立腺肥大(痛み、血尿、ハコウ、排便障害)、精巣腫瘍、会陰ヘルニア(腹腔内臓器が肛門脇皮下に入り込む状態)、肛門周囲腺腫などです。
この中で症状がわかりにくいのが前立腺肥大です。肥大していても必ずしも症状がありませんし、”なんだか元気がないけれど食事は食べるし、原因がわからない”などという時にこの前立腺肥大が原因であることもあります。つまり、”痛み”があるのですね。この痛みというのが動物の場合、場所と存在がわかりにくいので除外診断や診断的治療をしてみて初めてわかることもあるのです
腫瘍や会陰ヘルニアでは発見時には命にかかわる病態であることもありますし、手術時には高齢であることが多く、麻酔のリスクも高まっています。
また性ホルモンに関連した皮膚炎を防ぐことができますし、問題行動(マーキング、他の犬への攻撃性)やストレスなどもある程度減少させることができます(しかし、これは去勢時期やもともとの性格によって個体差があるようです)animal_dog_puti01_a_03
デメリットとしては、以前お話しましたが、麻酔のリスク、肥満、尿失禁などです。肥満はほとんどの場合起こる問題ですが防ぐことができます。

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