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腸の話(ダックスフンドの炎症性結腸直腸ポリープ)

JUGEMテーマ:わんこ


犬種に特有な腸の病気。今回はダックスフンドです犬
中高齢(9-12歳)のダックス犬によくみられる大腸の病気に炎症性結腸直腸ポリープがあります。
症状は大腸性下痢で、しぶり、血便、粘液便などです犬
同様の症状を表す病気として中高齢の犬では腺腫(良性)、腺癌(悪性)などの腫瘍性病変が大半を占めますが、ダックスに限っては炎症性ポリープの発生が多いようです犬
単発、あるいは多発ポリープ、粘膜の不整などが触診でわかる場合もあるので、まずは直腸から指をいれて検査します犬。次に考えられる検査は内視鏡検査です。おとなしく協力的な子では麻酔をかけずにできますが、多くの子では安全のため麻酔下で行います。
この病気の治療はシクロスポリンやプレドニゾロンといった免疫抑制剤の投与です犬。またはNSAIDsといわれる消炎剤で反応する子もいます。メトロニダゾールという抗菌剤を使用することもあります。犬
多くの子はこれらに反応してくれますが難治性の場合は他の免疫抑制剤を使用したり、切除や内視鏡による凝固処置などが行われています犬