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FLUTD(猫下部尿路疾患)

JUGEMテーマ:にゃんこ


猫の下部尿路疾患とは、不適切な場所へ排尿、血尿、腹部の痛み、何回もトイレに行く、排尿困難などの徴候を示す病気です。何度もブログで触れましたが新しい見解や治療法が注目されているので今一度お話したいと思います。
冬の乾燥した時期や夏に多く見られます。cat_face01_z_19
どちらも不感蒸泄が多くなり尿が濃くなりがちな季節ですので、これらの要因も関係していると思われます。
一番怖いのはオスで尿道が閉塞し尿が出なくなってしまう状態です。丸一日でない状態が続くと膀胱からの出血、尿毒症などを伴い、場合によっては生死にかかわる状態となってしまいます。
そんな危険な状態になってから発見されるケースも少なくありませんが、何回もトイレに行っている、尿が赤い(血尿)、トイレに入って鳴き声を上げる、トイレ以外のところで排尿している、などの症状がみられるようでしたら尿道閉塞がないかどうかを動物病院でみてもらったほうがいいでしょう。cat_face01_z_11
尿道閉塞の原因で一番多いのは、若い猫猫であれば砂状の尿道結石が詰まることですが、原因がはっきりしない場合もあります。
原因がはっきりしないものを特発性膀胱炎といいますが猫、何らかのストレスが関係していると考えられています。多くの猫ちゃんを飼われている家や環境の変化などで猫が不快に思うことがある場合、FULTD症状が起きることがあります 。
これらによる尿道閉塞、血尿、腹部の痛みなどに対しても対症療法として抗生物質、抗炎症剤、止血剤、水分投与(点滴など)が行われ改善をみることもあります。しかし、原因に対するアプローチができないと再発することもしばしばです。cat_face01_z_08
大切なのは再発防止ですが、これの一つとして抗炎症作用をもつ脂肪酸や精神安定作用のあるトリプトファンを含む療法食が使用され始めています。個人的な感想を言えば、FULTDに配慮した以前から用いられている療法食でも再発防止には有効であるように思われますが、このような新しいコンセプトの療法食にも期待が持てます。
猫は嗜好性が強く、療法食への切り替えが難しかったり、メーカーを選り好みする傾向がありますのですべての子に試すことはできませんが、選択肢が増えたことは飼い主さんにとっても喜ばしいことかと思われます。cat_face01_z_03