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避妊手術(ネコ編)

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ネコの避妊手術の目的ですが、
toraneko02_a_04ネコ側からすれば、年齢が進んでからの、ホルモンに関係した腫瘍や子宮の病気を高い確率で防ぐことができるということです。それには、悪性(つまり癌)である確率が80%といわれる乳腺腫瘍も含まれます。
発情期を何回も繰り返してからよりは、まだ発情期を迎えたことがない時期に手術を行ったほうが効果的です。
もう遅い?、という場合も1-2才の時期であれば十分効果は期待できるので、あきらめることはありません。そのころであれば、前述した麻酔関連のリスクもまだ低いので、手術をしてその後の心配を減らせることのほうがメリットがあると思います。
toraneko01_a_04人間側からからすると、まず妊娠が防げることでしょう。むやみに仔を増やさないという社会的な義務もあると思います。また、発情期には通常とは違う声で鳴きまくる子もいるので、それを防げるメリットもあります。
双方から考えても手術をしたほうがいいのですが、自然に任せたい、仔を増やしたいという考えもオーナーさんにはあると思いますし、尊重したいと思います。また、絶対なくならないリスクの問題もありますのでご相談いただきたいと思います。局所麻酔で薬を埋め込んで短期に発情を抑制することがあります。ですが、この方法を長期継続することで病気(子宮蓄膿症、糖尿病、乳腺腫瘍)の発生率が高くなることがあるため、子宮卵巣を摘出することができないケースに限られます。また、オスでの去勢目的での薬は日本にはありません
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