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尿道閉塞の処置

処置としては、まず第一に閉塞物を取り出し尿道を開通させることです。これには通常尿道に管を入れて洗浄しながら膀胱まで開通させる方法が取られます。
それができたら膀胱内を洗浄し、塞栓している細胞や血液、結石などを洗い流します。
通常それと同時に血管を確保して(静脈内に管をいれて)脱水症状や腎機能を回復させるために点滴を開始します。それによって高くなったカリウムや尿毒素を尿として体外に排出させる効果もあります。
再閉塞を起こすことも考えられますので、尿道内に入れた管を数日留置といって入れたままにして点滴治療するケースもあります。
血液中の尿毒素が排出され正常値になり、自力で尿が出せる状態になれば一安心できます。
原因となっている膀胱炎や結石の治療としては、膀胱の細菌感染に対して抗生物質の投与、膀胱炎で出血している場合には止血効果のある消炎剤、結石ができやすい状態には処方食を続けます。以前は処方食を食べてくれない子も多くいましたが、最近は処方食もおいしくなって数社から出ていますのでどれかは食べてくれる場合が多くなったので良かったと思います。
また、膀胱は満杯の時間が長いとうまく収縮できなくなることもあるので、閉塞がなくなっても自力で排尿できない状態が長く続く子もいます。そのような場合は1日数回膀胱を空にするような処置(管を入れて排尿させる)を数日~数週間することもあります。
また、どうしても結石ができてしまう子の場合、再塞栓しないように尿道を広げる手術を行うこともあります。