症状が全く思い当たらないのに心雑音がみられるという場合もあります。
前述のとおり、心雑音は細いところを血液が通る音が聞こえています。若い子に見られる心雑音では先天的な病気、たとえば心室・心房中隔欠損(心室・心房を左右に隔てている壁に穴があいている)、動脈管遺残(左右の動脈をつないでいた管が残っている)などが考えられます。猫ですと心臓の筋肉が変性する心筋症という病気があります。
後天的な例では心臓の心室と心房の間にある弁膜の障害で心室に送り出された血液が心房に逆流して発生しているものがあります。全身から還ってきた血液が右心房に入り右心室に送られます。そこで逆流が起これば三尖弁逆流。肺から戻ってきた血液は左心房に入り左心室に送られます。そこでの逆流は僧帽弁逆流と言われます。
次の部屋に送り出した血液が逆流するということは、前の部屋の拡大につながり、直前の臓器のうっ血を引き起こします。つまり、三尖弁逆流では右心房拡大と肝臓のうっ血、僧帽弁逆流では左心房の拡大と肺うっ血をおこすのです。
休診のお知らせ
5月20日(土)21日(日)は都合により休診とさせていただきます。
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