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消化器のはなし(歯)

ネコでも歯石の蓄積から歯周炎が起こる場合もありますが、口腔内の細菌への反応から口腔粘膜が炎症をおこし潰瘍となって食餌をとれなくなることが一番多い問題でしょう。
ウイルス感染が関係していることもありますが原因が分からないケースもよくみられます。
ステロイドや抗生物質の投薬で緩和されることもありますが根治が難しい病態です。臼歯の全抜歯や切歯、犬歯を含めた全抜歯で治癒するケースも見られます。歯がなくても採食はできますが、全部の歯を抜くことは全身麻酔下で時間もかかりますので猫への負担はかかります。しかし、食べられなければ衰弱していきますし、ステロイドの投薬を続けるのも体への負担がかかります。採食ができない状態では長く効果が持続するステロイド剤の注射で経過をみることもありますが、ステロイドの投薬間隔が短くなったり量が増えるようなら抜歯も考慮する必要があるかもしれません