今年は夏が暑すぎて、ワンちゃんもクーラーの部屋に1日いたせいか、意外にも真夏は皮膚病が少なく、今頃になって悪化した子が出てきました。
皮膚病に使われる抗生物質で、投薬が難しい場合は2週間効果が持続する注射剤があります。
菌が薬に対して抵抗性を持っていると数週間投薬してもよくならないことがあります。そのような場合には菌を培養し感受性検査を行って、その菌に効果がある抗生物質を使用します。
薬用シャンプーをまめにすることも良い方法です。家で行うこともできますが、病院で週1回位薬浴をしながら状態をみさせてもらうことも行っています
このような治療によって病変が局所的になってきたら外用薬のみで経過をみることもあります。
とにかく皮膚病は治療に時間がかかりますし、経過中に病態が変化していくケースもよくあります。
残念なことに転院してしまわれることも多い病気です。多くの先生の意見を聞くことは飼い主さんにとってプラスになることもありますが、皮膚病の場合いくつかの病因が重なってでている、あるいは慢性化しているとどれも同じような皮膚の変化がでてきます。
経過が長くなればなるほど一つ一つの原因を探っていくことが難しくなります。そうなると行く先々で違った説明をされることも多いでしょう。
今は皮膚科をあげている専門病院も増えてきました。そういった病院で病状と情報の整理をしてもらい、かかりつけの病院でじっくり治すという方法もとれるようになりました。あきらめずに飼い主さん、獣医師協力して治しましょう