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食物アレルギー

食物アレルギーの続きです

消化器症状としては口周りの皮膚が赤くなる、嘔吐、排便回数の増加や下痢、混血便などがあります。
慢性の下痢や嘔吐などがおこるほかの病気に寄生虫性、感染性、細菌性疾患、腸内細菌の異常増殖、肝障害、膵炎、リンパ管拡張症、腫瘍、炎症性腸疾患などもあります。これらは厳密に診断できるものではありませんが、検査や治療薬などの反応をみながらその中に食物アレルギーが関与している可能性も考えて治療をしていく必要があるかと思われます。

内視鏡で細胞をとっての検査で、炎症性腸疾患と診断されているもののなかにも食物アレルギーが関与しているものがあるのではないかとも考えられています。炎症性腸疾患は人では原因不明の疾患で診断されると一生免疫抑制剤による治療を行わなければいけません。犬でも同様にステロイドや免疫抑制剤に反応する腸炎がありますが、食物アレルギーであれば原因食物を除いた食事にかえることで投薬量を減らしたり、休薬できる可能性が出てきます犬

ワンちゃん、ネコちゃんで血液中の抗体やリンパ球の反応を検査することで食物アレルギーを検出できるようになりました。費用はかかりますが、通年みられる皮膚炎や腸炎の症状が改善しない場合には検査してみる価値があるかと思われます犬