JUGEMテーマ:ペット
ある程度の年になってから歯石の付着や歯周病で悩まれた飼い主さんも多くいらっしゃるはず。
小さいころに挑戦はしてみたものの挫折 、という方やこれから何とかしたい方に向けて一緒に今一度考えてみたいと思います
1.子イヌや歯石がほとんど付いていない場合
歯磨きに挑戦してみましょう。
いきなり歯ブラシを使わず、まずは口周りを触ることから始 めましょう。そして次に前歯から順に奥歯を見てみましょう。口を閉じたまま唇をめくって見ていきましょう。
それができたら飼い主さんの人差し指で奥歯の外側を触りながら口角から入れていきましょう。
この時も口を閉じさせておきます(咬まれないように)。
そしてそれにお互い慣れたら歯ブラシを人差し指代わりにつかって歯と歯ぐきの境界部にあてて
ブラッシングします。または指サック型の歯ブラシや指にガーゼを巻いて使用してもよいでしょう。
犬には虫歯菌が通常いないので、虫歯よりも歯周病を防ぐブラッシングが必要です。ですから歯と歯茎の間に付いた食べたものの汚れを落とすことが目的です。48時間で歯垢から歯石になり始めますから、理論上は1日おきに歯垢をとればいいのですが、忘れることもあるでしょうから毎日やることを心がけます。
嫌がらない子でも毎日するのは一苦労。面倒なときは口腔衛生用のジェルやデンタルケアガムを利用してみましょう
2、すでに歯石が付いている
一度器具を使って歯石を取り除かなければなりません 動物病院に相談しましょう
。
。
3. ガムを食べない、逆にすぐに飲み込んでしまう、ジェルの滴下やスプレーを嫌がる
飲み水に混ぜて歯垢の付着を防ぐものがあります。効果は低いですが、なにもできないようなら
考えてみましょう。
どの場合もついている歯石は一度除去しないと予防効果はあまり期待できません。
毎年歯石を麻酔かけてとっているけど、だんだ抜く歯が多くなってくる、1か月もしないうちに歯石がついてしまうという子(とくにわんちゃん)。歯の根元までポケットが広がっていて歯石の再付着が防げないところまで歯周病が進んでいるのでしょう。
人と違って犬は歯周病でもなかなか痛みでものが食べられないということがないので、病変がすすんできても飼い主さんが気がつきにくいのです。
歯石は軽度のうちにとって再付着を防ぐ方法が奨められますが、歯を抜かなければいけない状態、あるいは抜けてしまうほどの付着であるのなら、まずは麻酔が安全にかけられるうちに抜ける歯は抜歯してしまう(乱暴なようですが)方法もやむをえません。歯石中の細菌が血液を介して心臓、肝臓、腎臓を傷めつけます。歯がなくとも犬はもともと口に入れられる大きさになっていれば飲み込んで消化できる強い消化器を持っています。
どのような選択肢があるかは、動物病院で検診をうけて相談しましょう。
猫に関しては次の機会にお話しします。
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