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肥満は様々な病気の元になります。ダイエットは本来食餌療法のことを言いますが、最近では減量を指している言葉になっています。人でも動物でも関心が高い話題です。
少し前に人も多少太っているほうが病気になりにくいと言われました。動物でもそうだと思いますが、多少とはどの程度のことを指して言っているのかははっきりとしていません。
しかし過度の肥満が悪いことは確かです。一つは体重のかかる関節に負担をかけます。前回話した骨関節炎の増悪因子です。ダックスやビーグルなどもともと関節の造りに問題がある犬種ですと痛みの原因になります。
二つ目は糖尿病などの代謝異常です。犬では必ずしも太っていることが糖尿病につながるとは限りませんが、猫では過度の肥満は糖尿病のリスクをあげていると思います。また、肥満である猫が何かが原因で食餌をとれなくなると、数日で代謝異常を引き起こし肝機能不全に陥ってしまします。脂肪肝(肝リピドーシス)という状態です。この治療にはバランスの良い食餌を早期にとらすことが必要ですが、猫は神経質なため口から摂食させることはまず無理です。リスクを冒して麻酔をかけ、胃や食道にチューブをいれて流動食を入れる手段をとることもあります。
三つめとして、膀胱結石になるリスクが上がります。なぜだかはっきりは分かっていませんが、結石の成分となるものを相対的に多くとっているからでしょうか?
ウサギでも肥満はよくみられます。内臓に脂肪のつくタイプが多く、ウサギはとくになんらかの原因で食餌が取れない状態になると消化器疾患から死につながるケースもみられます。
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さいたま市 アレイ動物病院
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