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食道は位置より頚部、胸部、腹部食道に分かれています。蠕動運動によって食物を咽頭部から胃に送ります
。
食道の問題の一つは食道内に食べ物や薬、異物が通過できずに残ってしまうことです。犬
で多くみられますがネコ
でもみられます。フェレット
でも可能性がありますが私は経験したことがありません。物が細かくなるまで咀嚼をするようなウサギ
にはみられないと考えられます。
犬
はいわゆる丸のみしてしまうことやおもちゃや食べ物以外のものを盗食したりすることで起こります。食道内に物がひっかかると涎を垂らしたり吐き気をもようしたりして落ち着きがなくなります
。最悪の場合は呼吸困難を引き起こしたり急死したりすることがあり危険です
。診断はその前の行動からやバリウム検査、内視鏡検査によってなされます
。食道内に物が長くとどまっていると食道粘膜が腫れて食道炎をおこしたり、物が食道壁にくっついたりして問題が大きくなります
。
治療としては全身麻酔下になりますが、食道に長時間物をとどめておきたくないため胃に送り出して胃切開で取り出す方法をとります
。内視鏡によって取り出すことが可能な場合もあります
。胃での消化が期待できるものに関しては送り出してそのまま経過をみることもあります。しかし、そのどちらも不可能な場合食道を切って取り出すことになりますが、胸部切開しなければならないことと、食道は切開後つきにくいこともあり術後の癒合不全や細菌感染が問題となります
。
普段からおもちゃや執着している大きな食べ物などに対して注意を払うことが大切です
。
