胃の話の続きです。
胃の問題で多いのは異物摂取です。異物にはおもちゃ、石、被毛などが一般的ですが、犬では飼主の持ち物(靴、靴下、タオル)を遊びの一環でのみこんでしまったり、針や竹ぐしなどをのみこんでしまった例もあります。糸状のものやひも状のものをのみこんでしまい腸にまでながれてしまうと広い範囲にわたって損傷の原因ともなりめんどうなことになります。
のみこんだことが分かっていれば積極的に吐き出させる処置を行うこともできます。家庭でできる方法もありますが安全に行うには動物病院に相談したほうがいいでしょう。先のとがったものや刺激の強いもの等の場合には吐き出させることができないので別の手段をとることになります。
のみこんだかどうかわからない、あるいはのみこんでから時間がたっているが動物の様子はかわらないケースではレントゲン検査が有効な場合もあります。また嘔吐を繰り返しているケースやのみこんだものが大量であるケースでは開腹手術が必要になる場合もあります。
危険なものに動物を近づかせないことが大事ですが、こういった異物を食べてしまうケースは多々あります。のみこんだかどうかわからないこともありますが、嘔吐を繰り返している場合には早めに相談したほうがいいでしょう。1か月後位に症状が出てくることもありえます。原因不明の嘔吐ではバリウム検査や内視鏡検査が必要な場合もあります。
ウサギやフェレットでは被毛が胃にたまって問題となることもあります。これらの動物では触診で判別つくこともあります。ウサギは吐くことができない動物なので食欲不振や排便が少なくなるなどの症状が見られるなら早めに受診したほうがいいでしょう。