ブログ

猫白血病ウイルス

JUGEMテーマ:にゃんこ

こんな笑い顔でいつも元気でいてほしいものです。

猫のワクチンというとほとんどの猫の飼い主さんは3種混合ワクチンを思い浮かべると思います。
鼻気管炎ウイルス感染症・カリシウイルス感染症・伝染性腸炎ウイルス感染症の3種です。

しかし、猫のエイズウイルス感染症や白血病ウイルス感染症なども名前は知っておられるのではないでしょうか? 主に外出自由や野良猫の間で蔓延しているウイルスで、接触が密な猫や母猫から伝染している場合が多いため、保護した子猫たちがすでに感染していることがあるウイルスです。また、けんかで傷を負ったり交尾などでうつるケースもあります。では、なぜ主要なワクチンに含まれていないのでしょうか?

一つは、人が運んでうつすことはありませんから、外に出さない猫ちゃんであればうつる可能性はない病気です。 二つ目はけがや交尾、年中グルーミングや食器、トイレ等を共用する仲でなければうつらないため、3種混合ワクチンに含まれている病気ほど伝搬力が強くないことなどがあげられるでしょう。

しかし、感染が成立し発症すればどちらも命にかかわる病状となります。

白血病ウイルスに関して話しますと、名前のごとく骨髄の白血球に感染し増殖します。感染した白血球の機能が損なわれますから免疫系に異常が起こります。また、感染した白血球が増えると骨髄の造血機能もおかされますので貧血が起きたりします。このような免疫機能の異常や貧血等で命を落とすことが多いのです。また、唾液腺や胃腸粘膜、腎臓、膀胱等でもウイルスは増殖しますので、尿、糞便、唾液中にもウイルスが排泄され、感染源となりますが、先に述べたように感染力は強くないため、複数の猫を飼う場合にはそれぞれのウイルスチェックをしておいたり、素姓の分からない猫との接触やけんかをさけることで感染は防げます。

また、どちらのウイルスもワクチンが開発されていますので、どうしても接触が避けれらない場合には接種しておくことを勧めます。個人的な感想ですが白血病ワクチンでは発熱や倦怠感などが3種に比べると若干発生率が多いようには思われます

人のエイズなどと同じように偏見をさけ、生活を気をつけることで防げる病気ですから、早期にウイルスチェックをすることと、避妊手術、去勢手術をしてむやみな交尾やけんかをさけるように心がけましょう