ウサギの手術にかかわるリスクの話はまた別の機会にたっぷりするとして、目的ですが、犬、ネコ同様睾丸腫瘍などの予防もありますが、なんといっても性格が落ち着きます。
オーナーさんの足にからみついたり、だれかさんに限ってかみついたり、おしっこまき散らしたりという問題行動がほとんどの例でなくなります。また、ウサギはオス同士どうしても仲良くなれません。ですから数頭飼いたいという場合にもケンカを防ぐには必要でしょう。個人的にはウサギは1頭ずつ飼うことをお勧めしますが。
また、ウサギは一瞬で交尾を終えてしまいますので、ほんの数十秒女の子友達と一緒に遊んだだけなのに、妊娠させてしまった、なんてことも気にしなくてもよくなります。ただ、去勢後もしばらく精子は生きているようで、手術後2週間たって交尾をしたら妊娠させてしまった例を経験しています。ご注意を
手術後の後遺症として、ソケイヘルニアを起こした子がいました。しかし、高年齢だったということも関係していたかもしれないことと、ヘルニアを起こしにくい手術法もありますのであまり心配はいらないかと思います。
前述の睾丸腫瘍も、歳をとってからの手術ではリスクも高くなりますし、実際年齢的なことで二の足を踏んでいたら床にこすれて膿んでしまい、切除部位が大きくなってしまった例もあります。
どの動物も、適切な時期に予防できる病気をできるだけ予防してあげるのが、寿命を全うさせてあげる最良の手段だと思っています。
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