ブログ

狂犬病予防接種実施中

JUGEMテーマ:わんこ


狂犬病というと「犬がかかり、その犬に噛まれると人にうつる病気で日本にはもうない」というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?
しかし、これは都合の良い事実だけを書きならべたものです。

狂犬病は確かに50年間日本国内での発生はありません。しかし、海外で狂犬病に感染した犬に噛まれ帰国後発症し死亡した人が数年前にいました。発症するとほぼ死亡する恐ろしい病気です。
犬に蔓延すると人にうつる可能性が高くなるため、犬に予防注射をうってもらっていますが、実は鳥類より上位の動物に広く感染するウイルスで、身近なペットはほとんど感染する可能性があるのです。数年前台湾で野生動物から狂犬病ウイルスが検出されたことがありましたし、かつてはコウモリによって蔓延したことがあります。
幸いにも日本では飼い犬の狂犬病ワクチン接種が広く行われていること、島国であること、野犬が減少したことなどで長年発生を免れてきました。しかし、外国ではまだ一般的な病気で、そこらにいる犬や猫に気軽にさわることは危険なのです。また、近年プレーリードッグでの感染が問題となり、輸入ができない状態になりました。そう考えるといつ日本に侵入してくるかわからない病気で、一度発生が起こったらパニックになることでしょう。

犬はもちろん、動物を飼っている人が白い目で見られるようになり、街中を自由に散歩させることができなくなりますし、野良犬、野良猫への風当たりも強くなるでしょう。私も含め、動物を愛する人たちの生活も脅かされることでしょう。
50年前の日本と、今の日本でなにが違うかというと、放し飼いの犬、野犬が減少し、飼い犬のワクチン接種が徹底したことだけです。これだけのことで防げる病気なのです。生後3カ月以上の犬を飼っている人の義務でもあるわけです。
現在、年2回行われていた集合注射は春の1回になりました。4月から6月の間に接種をすることになっています。初回接種や1年以内に接種したかどうかがわからないワンちゃんは動物病院で随時うけられます。体調がいいときに、ぜひワクチンをうけてこの恐ろしい病気から日本を守っていきましょう。


_______________________
女性院長が丁寧に、分かり易く、信頼のおける動物病院を目指して~
アレイ動物病院(さいたま市 動物病院) 鉄道博物館そば、ペットの預かりも