なんでこの病気を疑ったかというと、夜になると発情期のような声で鳴き始めたからでした。
この病気ではT4という甲状腺ホルモン値が上昇します。こまち姉さんも何度かホルモン検査をしましたが、初めはあまり高い数値ではありませんでした。
しかし、夜落ち着きなく鳴きまくり、排尿もあちらこちらでするようになってくるころにはT4の値が10前後まで上昇していたため抗甲状腺薬の投薬を開始しました。
この病気は落ちつきなく鳴きわめいたり、たくさん食べるのに痩せてきたり、お水をたくさん飲む・または水道の蛇口やお風呂の水を飲むなどの行動の変化が見られます。また、下痢・嘔吐などの消化器症状もみられます。
しかし、これはほかの病気でも見られるものですし、つい見過ごしてしまいがちなことでもあります。
ですから10歳以上の猫には定期健診の中にT4測定を入れている病院もあります。もし、気になる症状や行動の変化が高齢になってから見られるようでしたら、ぜひ病院に相談してみてください。
ですから10歳以上の猫には定期健診の中にT4測定を入れている病院もあります。もし、気になる症状や行動の変化が高齢になってから見られるようでしたら、ぜひ病院に相談してみてください。
放っておくと心臓や腎臓等に負担をかけ、命を縮めることにもなりかねないので早めに診断をして適切な治療を受けることをお勧めします。
基本的には抗甲状腺薬で症状の改善がみられるかどうかを見ますが、場合によっては外科的に大きくなった甲状腺を摘出します。
また、二次的に心筋症や高血圧症などを引き起こしている場合にはそれに対する治療も行うことがあります。