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発作

JUGEMテーマ:ペット

 発作というとどのようなことを思い浮かべる人がおおいでしょうか?
良いイメージではないでしょう。心臓発作やケイレン、喘息などどれもセンセーショナルで慌ててしまいそうです。
今日ここでお話しするのは”てんかん”です。
てんかんとは脳炎や腫瘍など器質的な変化が見つからないのに何かの刺激で神経細胞が興奮し、からだの動きが制御できくなる発作のことをいいます。人では脳波をとることで興奮している細胞の位置など推測できるようですが、犬や猫ではそこまではまだ正確にはわからないようです。脳に異常はないので、これがあるからといって知能が低かったり、短命であったりすることはありません
しかし、見ている飼い主さんは気が気でないでしょう。しかし、舌を噛んでは大変と口に手を入れたり、抱き抱えたりすることは危険ですのでやめましょう。動物は意識がありませんから、落下させたり手を咬まれたりすることがあります。
意識をなくし、全身が硬直からガタガタと動くようなけいれんは全身性のけいれんで、そうではないものもありますが、今日はこの全身けいれんについて、また、その中のてんかんについて話しています。飼い主さんは発作をなくしたいと思われるでしょうが、極端にいえばずっと眠っていれば発作は起きません。しかし、それでは生きている意味がなくなってしまうでしょう。
先日母校である日本生命科学大学の長谷川先生のてんかんに関する講演をきいてきましたが、最近では動物でも数種類の薬が使われて、発作を3カ月に1回程度に抑えることを、またけいれんの時間や程度が軽くなることを目標にコントロールするそうです。
短時間(3~5分)のけいれんでは他の細胞を傷つけたりしませんし、死ぬことはありません。
冷静に対処しましょう。
もし、けいれんが持続したり、日に何回も起きるようならまずかかりつけに電話して相談することが大切です。