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唐突ですが肥満細胞腫についてお話したいと思います。肥満細胞とは外界に接する消化管、呼吸器、皮膚などに通常待機している細胞で、中にヒスタミンやヘパリンといった物質を持っていて、おもにアレルギー反応を引き起こします。肥満細胞腫はその肥満細胞の塊で、皮膚にできたものが気がつきやすいです。表面は脱毛していて赤く腫れていたり、潰瘍状にただれている場合もあります。数は1か所のものもあれば、数個所にあることもあります。簡単な刺激(こすったり、針を刺したり)で細胞内のヒスタミンやヘパリンが外に出てきてしまい、周囲に腫れを起こします。ですから、昨日まで気づかなかった大きさでも
唐突ですが肥満細胞腫についてお話したいと思います。肥満細胞とは外界に接する消化管、呼吸器、皮膚などに通常待機している細胞で、中にヒスタミンやヘパリンといった物質を持っていて、おもにアレルギー反応を引き起こします。肥満細胞腫はその肥満細胞の塊で、皮膚にできたものが気がつきやすいです。表面は脱毛していて赤く腫れていたり、潰瘍状にただれている場合もあります。数は1か所のものもあれば、数個所にあることもあります。簡単な刺激(こすったり、針を刺したり)で細胞内のヒスタミンやヘパリンが外に出てきてしまい、周囲に腫れを起こします。ですから、昨日まで気づかなかった大きさでも
今日大きな腫れとして見つかることもあります。また逆に小さくなっていることもあります。通常は針生検といって細い針をつかって細胞をとって診ることで見当をつけることができます。
皮膚にできたできものは基本として摘出するほうがいいと考えていますが、この肥満細胞腫はその後の動きが厄介な腫瘍です。 簡単に腫れをおこす細胞なので、細胞に触れないようにマージンといって腫瘍より数センチ広く、深く摘出する必要があります。また、腫瘍と正常組織との境界が分かりづらいケースもあるので広く摘出しても細胞が残ってしまう場合があります。摘出後患部が腫れて傷がつかないケースもあります。