人で言う痔は動物にはみられません。しかし、固い便を出すときに大腸の一部が傷ついて出血し、便の周囲に粘液に混じって血がつくことはあるようです。大腸から出血する原因にはポリープや潰瘍、腫瘍などが考えられますが急性の激しい下痢に伴ってでることもあります。
大腸性の下痢は何回も力んで少量を排泄するといった出方をします。何回もしているうちに出血も伴うといった例が多いでしょう。
犬ではストレス性の大腸潰瘍から出血する例を多く診ます。神経質の子ではひとりでお留守番をしたとか近くの工事で騒音がひどかったなど精神的なストレスがかかって出血性の下痢を起こす例も見受けられます。このような場合は抗炎症剤の投与で良くなります。
ダックスフンドでは炎症性の大腸潰瘍やポリープが多くみられるので早めに相談をうけるといいでしょう。
ダックスフンドでは炎症性の大腸潰瘍やポリープが多くみられるので早めに相談をうけるといいでしょう。
猫では原因がはっきりわからない出血も多くみられますが、腫瘍年齢に達している子が頻繁に出血をするようなら検査が必要でしょう。リンパ腫や腺癌が原因で出血している例もあります。
ウサギでは激しい盲腸炎の際に出血を伴う下痢をした例を診たことがありますがめったにないでしょう。
検査といっても出血部位を特定するには内視鏡検査が必要になりますし、内視鏡でも届く範囲で異常がみられないケーズもあります。
出血をするということは炎症部位があることは間違いないので、繰り返す場合にはまず炎症の原因となる寄生虫疾患やウイルス疾患がないかどうかを確認するべきでしょう。食物アレルギーや細菌性疾患でも出血する例がありますがこれらの確定診断はむずかしいこともあります。まずは動物にストレスのかからない検査をして原因を絞り込んでいくことが必要になります![猫 猫](/wp-content/uploads/old/c8d8ff1bcb962f1fd294057c0d8bc1a9.gif)
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