BUNは食事内容や消化管出血などの影響も受けるので軽度の上昇は問題ないこともありますが
、Creaは腎臓機能を反映しているので少しでも上昇していれば腎臓に問題があるといえます。しかし、これらの数値は腎臓機能の50%以上が障害されないと変化がみられないので、尿検査などもあわせて判断する必要があります
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![犬 犬](/wp-content/uploads/old/fd41f4e0fa95aabc7526042f88865953.gif)
これらの上昇は急激に起こる急性腎不全と数か月にわたっておこる慢性腎不全とがあります
。急性の腎不全は食欲廃絶や嘔吐、虚脱などの症状を伴って発見されることがほとんどですので、健康診断で見つかる類の腎不全は慢性腎不全でしょう。
![猫 猫](/wp-content/uploads/old/7a8f5a579cca03fba6afce672972d6b1.gif)
Ⅰ期 Creaは正常値の範囲にありますが高めに出ている時期で慢性腎不全というより慢性腎障害ともいえる時期です
。腎臓自体には病変がみられ、脱水や血圧の低下などによる循環血液量の低下に対する反応は衰えてきていますが症状はみられません。![猫 猫](/wp-content/uploads/old/36d02c78169d8425cb5ffbc08daa1668.gif)
![犬 犬](/wp-content/uploads/old/eaa10bb643e7d51d174893559f363fd7.gif)
![猫 猫](/wp-content/uploads/old/36d02c78169d8425cb5ffbc08daa1668.gif)
健康診断で見つかる状態はⅠ~Ⅲであると思われますが
、対処としては低リン食(処方食)や血圧を下げる薬などが考えられます。処方食に変更すると犬でも猫でも余命が3倍になることが知られています
。食欲の低下が見られないうちに数か月かけて徐々に変更することで寿命を延ばしてあげることができます
。100%変更できず従来の食事が10-15%混じった状態であっても効果があるといわれています。
![猫 猫](/wp-content/uploads/old/d5ab9e0593826d812b1db7340c45761a.gif)
![犬 犬](/wp-content/uploads/old/b510501eb610774f576ace4c95b2f747.gif)
![猫 猫](/wp-content/uploads/old/f71e16e8e02181526597d8361641e2c1.gif)