トラブル解決法

ストレス

 動物が食餌もとっているし散歩も普通に行くけれど、なんとなく元気がない落ち着かない同じ場所を過度になめているハゲができている。など 病気とも言えないけどなにか変だと思われる時があると思います。
 飼主さんの気のせい、ということもあるでしょうがいつもとなにかが違うと感じるにはやはり理由があると思います。
 よく飼主さんがおっしゃるのは「ストレスのせいかしら」ということです。私たち人間も含め気候や食事、周りの人との関係など様々なストレスに常時さらされ、それらに身体が適応して生活しています。それが生きるということでしょう。ですから動物同じ、そのストレスに上手く適応できなくなるとき身体の変調が起きるのでしょう。人間だからこそ感じるストレスもあれば動物だからこそ感じるストレスもあるのでしょう。
 最近は動物も精神的ストレスを感じているのだろうな~と思うことが多くなってきました。飼主さんと離れている時間が長いと消化器症状をだすわんちゃんやお預かりをするとすぐによだれだらけになってしまうねこちゃん。禿をつくってしまうくらいに毛をかきむしってしまうのでかゆみがあるのかと治療をしてみますがよくならないケースなど、もしかしたら精神的なもの?と思ってしまいます。
 そのようなときは抗不安剤を試しに使用してみるときがあります。それでそのような行動や症状が治まれば精神的ストレスが原因であったと考えることができます。
 初めから精神的ストレスが原因としてしまうと誤診の元となりますのでまずは鑑別診断をしっかりとしますが、それでも症状がなくならない場合薬をつかうことが十数年前よりは確実に多くなったように思います。
 飼主さんがよかれとおもってやっていることが動物にはストレスになっていたり、なにげな行動が不安をあおっていたりすることもあります。
 動物の行動学も大分進歩してきました。もの言えない動物たちの気持ちも少しずつわかってきています。
 「なんか変?」おもったら動物病院に相談してみてください。