健康通信

胃の話(最終回)

JUGEMテーマ:ペット
 の話最終回は潰瘍と腫瘍についてです
 胃潰瘍は動物でも良くみられるようですが症状と治療への反応から推察される場合が多いです。内視鏡検査が全身麻酔をしなければできないことと、人のようにバリウム検査でいろいろな角度から撮影ができないことから疑われていても内服薬等で症状が改善すればそれ以上の検査は行わないのが通常です。
 原因は人と同様に精神的ストレス薬物異物によるものが多いでしょう。薬物では人同様NSAIDSとよばれる抗炎症剤によるものが考えられます。
 胃潰瘍の臨床所見として吐血がありますが、吐血が見られない場合でも出血しているケースはありえます。しかし大量の出血でなければ黒色便として検出されることはできずその他の証拠をつかむのは難しくなります。
 内科療法に反応しない場合や貧血がみられる重症例では内視鏡検査が必要になります。また胃に穴が開いていること(穿孔)が疑わる場合には開腹、切除が必要です。
 内科療法に反応しないケースや体重減少貧血などがみられる中で原因が腫瘍である場合があります。非常にまれであると考えられていますが、前述した理由により発見が難しいために見逃されていることも考えると実際はもっと多く発生している可能性があります。
 犬では腺癌リンパ腫平滑筋肉腫などが知られていて良性腫瘍は少ないようです。
 猫でも胃の腫瘍は稀で、良く見られるのはリンパ腫であると報告されています。
 悪性腫瘍である可能性が高いため、症状から疑われて検査によって発見されるころにはステージが進んでいることが多いのとリンパ腫以外は化学療法(抗ガン剤)の有用性が見込めないところから治療が難しくなっているのが現状です