犬の避妊手術のお話です。
基本的にはネコと同じ理由ですが、犬の場合、発情出血(生理と言われていますが、ヒトのそれとは出血の時期がちがいます)があるため、ヒト側の都合も大きいかもしれません。
しかし、ネコのように鳴いたり行動が大きく変化したりしないため、なんとなくそのまますごしている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
犬も乳腺腫瘍やのちの卵巣、子宮の問題を防ぐには早期の避妊手術が有効です。
最初の発情前に行うと乳腺腫瘍の発生率が下がるという報告があります。
これは、多少手術を行う側の話になるかもしれませんが、歳が進むと手術のリスクが大きくなるだけではなく、とくに大型犬ではお腹の中の脂肪量が増えて手術時間が長くなることが多いです。それだけ体にかかるストレスは大きくなります。
純血種の場合子供を残したい希望もあるでしょう。妊娠、出産がスムーズに進むためには、2才くらいまでに初産を経験させておくことが良いと思っています。また、母体への影響も考えると、最後の出産は4-5歳までにして、避妊手術をするのが良いのではないかと考えます。
避妊手術後の悪影響についてですが、しばらくして尿失禁をおこすようになることがあるのと、太りやすくなることです。
これらのことを参考にしていただき、動物と楽しい生活を送っていただけたら幸いです。
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