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うちの病院ではワクチン接種のときに聴診をさせてもらっています。心臓の音に雑音が混じらないか?リズムはどうか?呼吸時に雑音がないか?などを診ています。
心臓の雑音とは、本来のズーッタという音に細いところを通るようなシュッという音や、逆流のザッという音がまじることを言います。
ご存知の通り心臓には4つの部屋があり、哺乳類は各部屋が独立していて次の部屋に送り出した血液は弁と呼ばれる扉で逆流してこない仕組みになっています。
胎児のころの孔や管が残っていたり、弁が厚くなったり硬くなったりして閉じきらなくなったりすると、その隙間を血液が通る音が雑音として聞こえます。
小さいころに聞こえる雑音は心房、心室中隔欠損、動脈管開存などのことがあり、穴を塞ぐ手術が必要なこともあります。
年をとってきてからの雑音は弁の線維化、疣状化などにより閉じきらなくなった結果逆流がおこり雑音として聞こえてくる場合が多いです。また、心臓が拡大することで逆流が起こることもあります。
一時的な雑音のこともありますが、心不全に移行することもあるので投薬治療の必要があるかどうかよく相談してみましょう。