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悪性腫瘍は局所だけでなく全身に及ぼす腫瘍随伴症候群についてお話しました。 悪性腫瘍があると全身状態も悪くなるというお話でした。

動物の身体にしこりをみつけると飼い主さんはとても心配なさると思います。基本的に放置しておいていいしこりはありません。まずそれが腫瘍性のものなのか、そうではないのかの判断が必要です

皮膚にできているものならまずは針で細胞をとってみるか、表面が潰瘍状に崩れているのであればスライドガラスに押し当てて出てくる細胞を顕微鏡で見てみるという手段をとります。それほど痛くない検査法です。院内で判断できるものもありますが、分からない場合は検査センターにだすこともあります。
それで腫瘍細胞であることが疑われたら、次はできるなら切除をして病理組織診断検査を行います。全部とりきれない場合や高齢・体調が思わしくないなどの理由で長時間の麻酔を避けたい場合にはとりあえず局所麻酔下でもう少し大きな塊ととって調べることもあります。これらの検査で良性腫瘍と診断できれば、切除ができていればあとは経過観察、切除までできなかった場合には体調の回復をまって切除、あるいは全身麻酔をかけて切除するメリットが上回らないのであればそのままにして様子をみることもあります。
良性でも悪性でも、しこりの大きさにもよりますが、出血しているのであればできるだけ切除します。そうしないと血液やタンパク質が失われて全身状態を悪くするからです。

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さいたま市 アレイ動物病院
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