トラブル解決法

こんな子猫を保護してしまった

JUGEMテーマ:にゃんこ


こんな目も開いていないネコが捨てられていたtoraneko01_a_04 早くなんとかしてやらないと、他の猫やカラスに襲われてしまう
保護したもののどうしたらいいのでしょう。cat_face01_z_19
どうしてやることもできず見えない振りして泣く泣く通り過ぎるcat_face01_z_11ことも、動物好きな人にはあったでしょう。せめて、自分で食べられるようになるまで母ネコについていれば、なんとかしてあげられることもできたでしょう。
am_hosp_01ss_r10_c39病院の前に、冷たくなる寸前の子猫が捨てられていることは年中ありました。なんとか育って里親に引き取られた子もいましたが、ミルクを管であげても数日後に死んでしまった子も同じ数くらいいました。
もちろん、そんな不幸なネコを増やさない努力は必要です。でも、できれば助けられる子は助けて里親のもとで幸せな猫生を送ってほしい。動物好きなものの願いですtoraneko01_a_06
まず、保護したら体温を維持させてあげるために暑い時期なら通気の良いところに、寒い日時期なら湯たんぽ(ペットボトルにお湯を入れたものでも可)や使いすてカイロなどで保温してあげます。鳴いて動けるくらい元気になったら猫用ミルクをスポイト等で口元に垂らしてあげます。それで飲むようなら1回1ccくらいからはじめて数時間ごとに与えます。飲み込まないようなら、管を使って数回のませる必要があるので動物病院に相談してください。
watermarkミルクは必ず猫用を使ってください。順調に飲めるようになったら、ネコが飲むのをやめるまでのませます。生後1-2週間なら5ccものむとお腹いっぱいになるでしょう。お母さん猫がいれば時々子猫のからだをなめて排尿排便をさせますが、人がさせる場合には各哺乳の前、温かいお湯で濡らしたティシュー等で肛門周囲をたたくようにして促します。ミルクを飲んでいるにもかかわらず数日排便がないようなら細い綿棒をオイルで湿らせ肛門から挿入して刺激します。それでも出ない場合は動物病院に相談したほうがいいでしょう。

離乳がはじめられる4週後くらいには歯も生え始め、ミルクの量も15-20cc一度に飲めるようになっています。体重も2-3倍くらいに増加しているはずです。
thumb_20161025134347_580ee30324e37悲しいことですが、出産後の数日、離乳の時期に命を落とす子は多いのです。いくつかのポイントは、その先を生き延びる力を持った子にしか越えられないのです。しかし、人が手を差し伸べることでボーダーラインにいる子が助かる、そんな嬉しい出来事も多いと思っています。
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