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手術が必要な時

 

 

 犬で女の子を飼ったことがある人なら聞いたことがある病気の一つが子宮蓄膿症です。
犬だけでなく、ネコ、ウサギ、ちなみにモルモットハムスターにもあります。

 

詳しい原因ははっきりとしていませんが、性ホルモンが原因で犬では高年齢(7歳以上くらい)で出産経験が少ない子に多いと言われています。
ネコやウサギでは重症にならないと症状がでないこともありますが、犬では発症の2カ月前くらいに発情出血があって、あるいは発情出血が通常より長く続いたのち元気食欲がなくなるのが一般的で、陰部からおりものがあったりなかったりします。
10歳近くの年齢で数日食欲が減退している未避妊犬をみるとまず疑うのがこの病気です。敗血症を起こしていたり、DICといって血が止まりにくい状況にまでなっている子もいるので、手術にはリスクが伴います。自然には治りません。内科療法もありますが、ほとんどの場合手術が選択されます。
食欲や元気がなくなった、おりものが出たなどの症状を早期に発見できれば手術での救命率は高くなります。エコー検査である程度確定できますが、ウサギやネコでは子宮に貯まっているのが膿ではないことも多く見られます。この場合は違う病名がつきますが、子宮に何か異常が見られる場合は卵巣子宮摘出術が適応となります。
予防法は避妊手術です。これも、どの動物も同じです。
歳をとってからのリスクの高い手術ですので、できれば予防したいですね


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