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ウサギの皮膚炎

ウサギJUGEMテーマ:ウサギ
犬には多い皮膚炎。ウサギで悩まれた方はいらっしゃるでしょうか
犬にはアトピー性皮膚炎などもあり、一生涯悩まされることもありますが、ウサギでは診たことがありません。

ないことはないのでしょうが、皮膚炎の原因が見つかる例がほとんどです。
若いウサギであれば細菌やカビ類(真菌)の感染症が考えられますし、舐めたりかじったりしてなった皮膚炎ならばその行為に至るかゆみや精神的な問題が考えられます。
かゆみの代表的な原因はダニです。皮膚やフケの検査でダニや卵が見つかることもありますが、疑わしいときは見つからなくても診断的治療でダニの駆除をしてみることもあります。感染の機会がなかったのに症状が突然出る子もいるので、ダニがいても症状が出ないケースがあり、何かのきっかけでダニが繁殖したりすることで症状が出るのではないかと個人的には思っています。ですから、治療はダニ撲滅ではなく症状の緩和を目的に考えてます。ダニはなかなか0匹にはなりません。しかし、アレルギーではないかぎり0匹にしなくても減らすことで症状は治まります

症状や細菌学的な検査によって細菌感染真菌感染が疑われる場合には内服薬で治療することもあります。外用薬は塗布により気にして舐めて、かえって病状を悪化させることが多いのであまり使用しませんが、効果があるときもあります。
物理的な刺激(ケージ、床材)が原因のときはそれを取り除いたり、材質を替えたり、粘着包帯などで保護することで症状が緩和されます。
精神的な理由としては、発情に伴うイライラなども考えられます。とくにメスで多いようです。
そのほかとしては、涙が多いせいで目頭が皮膚炎になるケースや口腔内の原因(歯の伸びすぎや腫瘍)で流涎が多く顎下がはげてしまうこともあります。
このように原因を見つけてあげることで皮膚炎の再発が防げることが多いので、原因が思い当たらないときは一度動物病院に相談してみてください
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