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発作という言葉はいろいろな時に使われます。けいれん発作、喘息発作、失神などが主なものでしょうか
喘息発作はとくに猫でみられますが、舌を出して頸をのばし咳のような苦しそうな息をしている症状を言うことが多いようです。けいれん発作と失神は違うものですが、どちらも意識を失って倒れ、数秒から数分バタバタとしている様子を指して言うでしょうか。
けいれんも失神も意識を失いますので、見ている人間にとって驚くものです。何をして良いやら迷うことでしょうが、まずは倒れる前の状態と倒れてからの経過をよく観察してください。
けいれんであればまず倒れる前に前兆がみられるケースが多いです。よだれが出たり、小刻みに顔が震えたり、表情がおかしくなったりします。また、1回の発作でその後普通の状態に戻るのであれば命に危険はありません。
落ち着いてから病院に電話をしましょう。しかし、何度も続いたり5分以上持続するようならその時は連絡しましょう。
失神は脳が酸欠状態になって倒れるような場合を言います。喘息発作に続く気管支痙攣やフィラリア症などによる肺血管の詰まりによっても失神がおこります。また、不整脈によって心臓が血液を送れない状態になっても起こります。前兆が分からずいきなり転倒し、数秒たって酸素が間に合ってくると何事もなかったかのように起き上がるというような症状です。
この場合もあせらず興奮させないようにすることが肝心です。
どのような発作の場合も私たち獣医師の目の前で起こることはあまりありません。ですが前後の様子を詳しく教えてもらうことで判別がつくことがあります。
難しいでしょうが、びっくりなさらずに落ち着いて症状を観察して病院に連絡しましょう。そのほうが早い時期に適切な対処ができるでしょう