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健康診断のポイント3(動物別)

犬・猫では2-3歳のうちに一度健康な状態での数値をみておいて4歳位になったら毎年最低1回は検診を受けるというのが良いでしょう。歯石がたまっている子はこの時期に一度きれいに取ってもらい、今一度再付着を防ぐ方法を考えていきましょう。そうすれば老齢期に入って歯を失ったり、歯槽膿漏になったりすることを防ぐことができます。しかし、中には特にネコちゃんでは病院に来るとストレスを多く感じる子もいるでしょう。そういう子では年1回のワクチン追加接種時に同時に検診をする、問診だけでも詳しくしてもらうなどネコちゃんの来院回数を減らす工夫が必要かと思います。そして腫瘍性疾患や循環器疾患が増えてくる6歳ころからは胸部レントゲンや腹部エコー検査なども加えた総合的な検査をしましょう。
ウサギは全年齢を通して消化器疾患がみられますので3カ月から半年に1度位問診、視診、触診を中心とした身体一般検査を受けることをお勧めします。泌尿器疾患が増えてくる6歳以降では血液検査も含めた検診が必要です。ウサギもご存じのようにストレスを受けやすい動物ですが、小さいころから来院することで恐怖心を少なくしていくことができます。小さいころは抱っこもできなかった様な子も年齢とともに落ち着いてくるのが通常です。
フェレットでは毎年のワクチン追加接種やフィラリア予防時期に一緒に身体一般検査をうけましょう。3-4歳から内分泌、とくに副腎の問題がみられるようになります。できれば血液検査や腹部エコー検査・胸部レントゲン検査などを4歳位になったら一度うけましょう。
ハムスターはなかなか検診に連れてきても得られる情報は少ないかもしれません。しかし、腫瘍性疾患や消化器疾患は早いうちに介入することで余命を長くすることができる場合も多いと感じます。少しずつ出ていた症状に気がつかずある日突然元気がなくなるということもありますので、半年に一回程度検診をして体重や排泄の様子を判断してもらいましょう。また、摘出できる腫瘍もありますので早めに発見してあげることが肝心です。